決算書

本ブログは社長が銀行と数字で会話できるようにする事を目指します。

山場が続きます。今回は、ややこしい負債です。

私が簿記をはじめて2週間ぐらいの時に悩んだという記憶がある部分です。

後でもらう権利は債権なので、資産です。

後支払わないといけない義務は債務なので、負債です。

これについて、例示して記載させて頂きます。

買掛金、未払金、未払費用

買掛金:掛取引で後から代金を支払う際に使います。

未払金:後から代金を支払う際に使いますが、商品の仕入以外であれば、未払金を使うという事で良いです。

未払費用:後から代金を支払うという点で買掛金・未払金と同じですが、継続的な取引では未払費用を使います。

結局のところ、後から代金を支払うという点で同じです。

真剣になり過ぎても仕方ありませんので、軽く書いています。

以下にそれぞれ例示します。

  • 買掛金の例)(借方)仕入高/(貸方)買掛金
  • 未払金の例)(借方)外注費/(貸方)未払金
  • 未払費用の例) (借方)水道光熱費/(貸方)未払費用

私が初学者の時に悩んだのは「前払費用」と「未払費用」です。

費用なんですよね?と混乱していました。

こういう類の科目を見越し繰延べと習った遠い遠い記憶があります。

反対概念として、売掛金・未収入金・未収収益があります。

売掛金・未収入金・未収収益は後からお金をもらうという点では同じで、資産の勘定科目です。

見越し・繰延べ

見越しとは、後に金銭のやり取りがあっても、当期の収益・費用とする事

繰延とは、前に金銭のやり取りがあっても、翌期以降の収益・費用とする事

をいいます。

今となっては「見越し・繰延べ」と言う言葉を使いませんので、悩むのは今だけだと思います。

かつて、くまのみみ と習いました。

く・・・繰延べ(先に金銭のやり取りがある)
ま・・・前払費用・前受収益

の・・・語呂合わせ

み・・・見越し(後に金銭のやり取りがある)
み・・・未収収益・未払費用

繰延べ

・前払費用

(借方)前払費用/(貸方)現金

・前受収益 →ブログ初登場 先払いして頂き、それから引き渡したり・サービス提供をするパターンです。

(借方)現金/(貸方)前受収益

見越し

・未払費用

(借方)水道光熱費/(貸方)未払費用

・未収収益 →ブログ初登場 先にモノを引き渡したり・サービス提供をし、後から金銭を回収するパターン

(借方)未収収益/(貸方)受取地代

まとめ

勘定科目名が大切なのは資格試験の人です。

一番大事なことは、

  • 後で金銭もらう権利は債権なので、資産
  • 後で金銭を支払う義務は債務なので、負債
  • モノの引渡し前やサービス提供前に先にお金をもらったら、後で引き渡す義務があるので負債
  • モノの引渡し前やサービス提供前に先にお金を支払ったら、後で引き渡してもらう権利があるので資産

です。

これが分かれば、今回の内容は問題ありません。

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